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【尖圭コンジローマについて】痛みやかゆみなどの自覚症状が出ないことが多く、放っておくとどんどん増えてることも!!

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尖圭コンジローマとは?

尖圭コンジローマを引き起こすのは主にヒトパピローマウイルス(HPV)6型、11型によるものです。

HPVは様々な型があり、子宮頸がんに関係する型もあります。同じウイルスでもコンジローマのウイルスは発がんリスクの低いタイプのウイルスでが、子宮頸がんの発症リスクが高いHPV16型や18型などの悪性型のウイルスタイプと同時に感染することもあります。

大部分が性行為で感染すると言われています。

感染部位は外陰部、肛門、尿道口、腟、男性の場合、亀頭の先端、カリといわれる部分、包皮、陰嚢などにイボができます。イボは、初めはやわらかいふくらみ程度ですが、徐々に先端が角化してやや尖った感じに変化し、トサカやカリフラワーのような状態になることがあります。

放っておくとどんどん増えますので必ず早めの治療をしてください。肉眼でみられるので容易に診断がつきます。

治療方法は?

ベセルナクリームという塗り薬を塗布、液体窒素で凍結させイボを排除、電気メス又はレーザーで焼いてイボをとるかになります。クリームは手軽ですが日数を要します。週3回、隔日で夜寝る前に塗布し、翌日朝に薬を必ず洗い流します。必ず洗い流さないとただれたり、皮膚がめくれたり、潰瘍を起こします。

コンジローマはよく見られる疾患です。

私も実際毎日のように見ています。

小さいものだと気づいておられない方もたくさんいらっしゃいます。何かの受診の際に指摘される、という方もいらっしゃいます。ひどい方は外陰部に広範囲、膣や肛門にできている方がいらっしゃいました。

クリームは治療に時間を要すことが多いので根気が必要で、広範囲にできている方は不可ですし、何かと忙しい朝に洗い流すのも面倒。…かと言って洗い流さないと大変なことになります。

洗い流さなかった方が受診された時、皮膚がめくれてとても痛々しい感じでした。

また、凍結や焼却も痛みを伴うので、コンドームの使用など予防が大切になってきます。

感染予防には性交の際にコンドームを使用することが必須ですが、性器以外の場所への感染まで完全に防げるわけではありません。

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この記事を書いた人

看護学校を卒業後、オペ室、ICU、療養病棟を経て産婦人科へ
産科で分娩介助を経験し、受精するところから携わってみたくなり体外受精専門の施設へ

現在は一般婦人科から不妊治療、美容まであるレディースクリニックに勤務

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